探究学習

子どもたちの好奇心を大切にした確かな学び
探究型の学びを通しての気づき、発見、理解

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21世紀に入り、今後の社会や産業構造の変化、求められる資質や能力の変容を見据えて、これまで当たり前と考えられてきた学校教育のあり方が大きく変わろうとしています。文部科学省からも資質・能力の育成、学習者中心の主体的な学び(アクティブラーニング)、探究型の学習、教科横断的な学び、協同(協働)学習といったこれまでの教育を変革するための方向性を示す様々なキーワードが提示されています。

これまでの教師が中心とも言える教科書に沿っての一斉授業では探究型の学びは起こりません。学習者である子どもたちを中心とし、子どもたちがすでに持っている知識や思いをもとに、不思議に思ったこと、疑問に感じたこと、確かめたいと考えたことを出発点に探究はスタートします。このきっかけを作ったり、その後の探究をガイド、サポートしたりするのが私たち教師の役目であり、英数学館小学校では責任を持って学びの場となる単元・授業を創ります。子どもたちは、単に個々に調べ活動をするのではなく、ペアやグループの一員として役割を分担し、お互いに対話をし、協力しながら課題に取り組み、評価をしあいながら探究を進めていきます。

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英数学館探究モデル

英数学館小学校では、以下のような「探究モデル」に基づいて学習が進められます。このようなサイクルを繰り返すことによって子どもたちは、自分たちの学びや理解を広げたり、深めたりしていきます。

探究モデル画像

探究モデルの詳しい説明

  1. Wonder(不思議に思う)
    学習においては、まず子どもたちの好奇心や疑問に思うこと、確かめてみたいという気持ちが大切。知識は、既に持っているものが広がったり、深まったりすることで大きくなっていきます。不完全なもの、思い違いの知識を含め、子どもたちの既有知識に教師が働きかけることで様々なWonderが生まれます。
  2. Investigate(調べる)
    それぞれが持った不思議や疑問を解決するために、子どもたちは様々な情報のリソースにあたってInvestigate。インターネットや図書館で見つけた資料の中、実際に人から聞いた話などから情報を集めます。
  3. Discover(発見する)
    情報を集めることを通して様々な気づきや発見があります。さらに、集めた情報をグループの中やクラスの他のメンバーと共有することでさらにDiscover
  4. Act(行動する)
    探究を通しての学びは単に知識を増やしたり、理解を深めたりすることにとどまりません。発見したこと、理解したことを通して、何等かの行動をとることが大切となります。このAction、主体的な行動だけでなく、考えや態度の変容、新たな選択なども含まれます。
  5. Reflect(ふり返る)
    振り返りをするReflectは、探究のはじまりから最後まで、様々なステップで行います。さらに疑問を持つことはないか、情報を集めたリソースは適切だったか、まとめ方は良かったか、他の人への伝え方は良かったか、他にとるべき行動はないか等々。自分自身を振り返るだけでなく、お互いに評価し合ってフィードバックを提供することも大切となります。

探究の単元(Unit of Inquiry)

現在、英数学館小学校が候補校として取り組んでいるPYP(IB初等プログラム)、各学年において探究学習の場となるのがUnit of Inquiry (UOI)/「探究の単元」と呼ばれる時間です。この単元は、学年や単元の内容により異なりますが、5~6週間に渡り50~60時間かけて取り組むものです。それぞれがIBの規定する6つの教科横断的テーマにそって構成され、理科、社会、国語、英語で学習する内容を含めてデザインされています。また、このひとつの単元には、Central Idea(中心となる考え)と3~4のLines of Inquiry(探究の道筋)が設定されます。子どもたちは、このLines of Inquiryごとに疑問に感じたこと、知りたいことを明らかにして、探究モデルにあるサイクルを繰り返しながら、最終的なゴールとなるCentral Ideaの理解へと向かいます。

4年生が取り組む水を中心とした探究の単元(UOI)の一例です。

この単元は、理科から見た水と社会科で扱う水を一つの単元にまとめ、さらにこうした天然資源が人々にとって大切なものであるのと同時に限りがあることを理解するとともに、限りある資源を世界中で分かち合っているということを理解することが目標です。子どもたちが探究する内容には、日常生活で水がどのようにどれだけ使われているか、毎日使用している水がもともとどこから来て、どのような方法で安全に使用できる水として私たちに供給されているか、使い終わった水がどこへ流れて最終的にどうなってしまうのか、水は温度によってどのように変化するのか等々があります。

教科横断テーマ (Transdisciplinary Theme)Sharing the Planet (この地球を共有するということ)
中心となる考え(Central Idea)

生きていく上で天然資源はなくてはならないものであり、多くの人にとって限りあるものである。

探究の道筋(Lines of Inquiry)

・自然における水の循環
・水源と水の使われ方
・使った後の水はどうなるのか
・使用できる水の供給と可用性

単元に含まれる指導要領の学習内容
4年生社会科:
人々の生活に必要なものの供給と廃棄物の処理
4年生理科:
水の性質、水と温度
国語・英語:
当単元に関連する 「聞く」「話す」「読む」「書く」のスキル

Eisu Explorers’ Fair

英数学館小学校では、毎年3月に全校児童がその年にどのような探究を行ったかを発表する場として、Eisu Explorers’ Fairを開催しています。各学年で自分達が探究した内容をまとめ、保護者や他の学年の児童に向けて発表します。学年ごとに内容や発表の方法は様々ですが、個々に自分が取り組んだ課題を紹介したり、グループで探究した内容をプレゼンテーションで発表したりします。英語で取り組む探究もありますので、その内容は英語で発表します。

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